音の距離減衰


概要

音の距離減衰とその原理を説明します。

音の距離減衰

音は、距離が遠くなると、音量が小さくなります。
一般的には、高周波成分と低周波成分がより大きく減衰します。
ゲームの3Dサウンドでは、ただ音量を下げるだけでなく、距離が遠いほど高周波、低周波成分の音量を下げることでよりリアルな表現ができます。
Wwiseなどのオーディオミドルウェアには、距離減衰のパラメータとしてLPF、HPFが設定できるので活用しましょう。

原理

音の減衰の仕組み

音は点音源から球状に広がっていきます。
球の表面積が広がるほどエネルギーの密度が低くなり、音量が小さくなります。

高周波成分の減衰

音は空気中の分子の振動によって伝わります。
振動によって一部熱エネルギーに変わります。
高周波なほどよく振動してエネルギーを損失し、音量が小さくなります。

低周波成分の減衰

音は回折によって回り込みが発生するためエネルギーが分散します。
低周波なほどよく回折するため、音量が小さくなります。

まとめ

  • 距離が遠いほど音の音量が小さくなる
  • 距離が遠いほど高周波成分と低周波成分がより小さくなる
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