音の距離減衰
07/11 2020
概要
音の距離減衰とその原理を説明します。
音の距離減衰
音は、距離が遠くなると、音量が小さくなります。
一般的には、高周波成分と低周波成分がより大きく減衰します。
ゲームの3Dサウンドでは、ただ音量を下げるだけでなく、距離が遠いほど高周波、低周波成分の音量を下げることでよりリアルな表現ができます。
Wwiseなどのオーディオミドルウェアには、距離減衰のパラメータとしてLPF、HPFが設定できるので活用しましょう。
原理
音の減衰の仕組み
音は点音源から球状に広がっていきます。
球の表面積が広がるほどエネルギーの密度が低くなり、音量が小さくなります。
高周波成分の減衰
音は空気中の分子の振動によって伝わります。
振動によって一部熱エネルギーに変わります。
高周波なほどよく振動してエネルギーを損失し、音量が小さくなります。
低周波成分の減衰
音は回折によって回り込みが発生するためエネルギーが分散します。
低周波なほどよく回折するため、音量が小さくなります。
まとめ
- 距離が遠いほど音の音量が小さくなる
- 距離が遠いほど高周波成分と低周波成分がより小さくなる
Written by Duce