『SAVE THE CATの法則』 前半


初めに

  • 著者について
    ブレイク・スナイダー (2009年に死去)
    ハリウッドで最も成功した競売向け脚本家の一人
  • 著書について
    2005年に初出版
    主に映画の脚本を本気で売るためのノウハウについて記載

アジェンダ

前半

  • どんな映画なの?
  • どんなジャンルの映画?
  • ストーリーの主人公

後半

  • ストーリーの構成
  • ボードを作ろう
  • 脚本の黄金ルール
  • 脚本の見直し
  • 脚本の売り方

どんな映画なの?

これに答えられないと、見ようとも思わない

  1. まずは最高の「ログライン」を作る

    • 赤の他人がワクワクできるような一行の説明のこと
    • 売れる脚本のログラインに共通する4つの事

      • 皮肉
      • ターゲットとコスト
        ex) 入社したての新入社員が、歓迎されるどころか命を狙われる話
      • イメージの広がり
        ex) 彼女は完璧な美女!... お酒を飲むまでは...
      • パンチの効いたタイトル
        ex) 4 chiristmases (新婚ホヤホヤのカップルが、離婚した親(計四人)のもとでクリスマスを過ごす事に...)
  2. テストマーケティングを行う

    • 客観的に判断するため、赤の他人に自分のアイディアを聞いてもらう
    • ターゲット層で、しかも急いでいる人にやって足を止めるなら、いい線を行っている

どんなジャンルの映画?

  • 各ジャンルごとに、いつの時代や状況でも人気を博した共通項がある
  • 自身の脚本をジャンルに当て込み、同じジャンルの作品を参考にできるようにする
  • 以下のいずれにも該当していないなら、観客から共感を得られず考え直した方がいい

    1. 家の中のモンスター

      • 閉鎖空間でモンスターに襲われる話
      • 人間の欲望がきっかけで襲われる
      • モンスターにどんな新鮮味をいれるかが重要
    2. 金の羊毛

      • 何かを求め、旅をし、別の大切なことを見つける話
      • 主人公が様々な人と出会い、変化がおき、成長していく
      • 最終的に何を見つけるか、どう変化してきたかが重要
    3. 魔法のランプ

      • 夢や願望が魔法で叶う話 (もしくは呪いにかかる話)
      • 主人公は最初酷い目に遭い、願望を抱く
      • 願望が叶うが、最後は道徳的に普通の人の方がいいと願う
    4. 難題に直面した平凡なやつ

      • 平凡な奴が、突如難題に直面する話
      • 観客自身の身にふりかかるかもしれないと思わせ、共感させる
      • 問題が大きいほど、それを乗り越えた主人公に観客は感動する
    5. 人生の節目

      • 人生においての辛い厳しい体験の話
      • 誰もが辛い人生を乗り越えて生きているので、共感する
    6. バディとの友情

      • 最初は仲が悪いが、お互いの重要性を徐々に認め、最後には二人で一つの完結した存在になる
      • 主人公は変化し、バディは変化のきっかけを作る役回り
    7. なぜやったのか?

      • 事件が起きた理由が最後に暴かれる話
      • 探偵は観客目線で事件を徐々に紐解き、最後には想像もしない人間の邪悪さに触れる
      • 観客の心をスクリーンに映し出し、考えさせられる
    8. バカの勝利

      • 表面的にバカで間抜けな奴が、最後には輝き勝利するという話
      • 人はなぜかアウトサイダーが勝利すると、自分のことのような感じて共感できる
    9. 組織の中で

      • 組織を動かす根源が狂気的もしくは自滅的なストーリー
      • 主人公は新人の場合が多く、観客と一緒に組織の仕組みや問題を暴いていく
    10. スーパーヒーロー

      • 超人的な力を持つ人が平凡な状況に置かれる話
      • スーパーヒーローは人間の心を持っていて、観客は共感をする
      • 周囲にいる人間の心の狭さを原因にヒーローは辛い思いをし、苦悩する

ストーリーの主人公

  • どんな映画なのか? を補足する一要素
  • 観客は、主人公に注目し、自分を投影し、共感する
  • 最大の葛藤を持ち、最大の変化が起き、最大のインパクトを持たせるべき

    1. ログライン膨らませる

      • 以下の3つをログラインには必要

        • 主人公を描写する的確な形容詞
        • 悪役を描写する的確な形容詞
        • 人間だったら誰でも共感する原始的な目的
      • 以下を参考に、ログラインを膨らませる

        • 設定された状況の中で、一番葛藤するか
        • 感情が変化するのに、一番時間がかかるか
        • 楽しんでもらえる客層の幅が一番広いか
    2. 主人公に原始的な動機はあるか?

      • 原始的な動機に万人は心動かされる
      • 家族、恋人を絡めると自然と興味や注目をする
    3. 主人公の配役を決めない

      • 脚本が売れる前から、配役は考えない
      • 特定の俳優を頭に描いて、登場人物を作らない
      • 特定の俳優を配役として決めず、十分な幅を持たせる
        (絞り過ぎると演技できる俳優が限られ、売れない)
    4. 俳優の典型的な役柄

      • 観客が見たがる典型的な役柄

        • 若くて明るいナイスガイタイプ
        • 可愛い隣の女の子
        • わんぱく小僧、賢いやんちゃ坊主
        • セクシーな女神
        • セクシーな男 など
      • いい奴は応援したくなるし、悪い奴にはバツを受けて欲しくなる
      • 主人公がどういう型にハマっているかを理解し、ひねりを加える必要がある
    5. 最後に再確認

      • 主人公の確認

        • 共感できる人物か?
        • 学ぶことのある人物か?
        • 応援したくなる人物か?
        • 最後に「勝つ価値のある」人物か?
        • 原始的でシンプルな動機があり、その動機に納得のいく人物か?
      • ログラインの確認

        • 以下のことをログラインの中で、簡潔にまとめられているか?

          • 明確な主人公
          • 明確な悪役
          • はっきりした動機
          • 最大の葛藤
        • ログラインとは、道中のミスをダブルチェックするために明確にする
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